
季刊誌「漢方のめぐみ」2017年夏号目次
◆巻頭随筆 関係性の医学としての漢方(4):植物と動物の会話(クロストーク)・・・丸山 征郎
◆漢方医学講座・臨床講座
<テーマ>腫瘍内科
・がん医療における漢方 ―支持療法としての意義・・・元雄 良治 ※1
・今日の癌薬物療法・・・佐々木 康綱 ※2
・腫瘍内科関連処方 生薬解説・・・緒方 千秋
◆傷寒論の基礎と臨床
厥陰病篇・・・足立 秀樹
◆漢方の森
八味丸の典型的な1症例・・・盛岡 頼子
太陽病に至るまでの超早期の脈証を考える・・・足立 秀樹
◆生薬の世界から
大黄・・・伊藤美千穂
◆生薬と生薬学
採薬使について・・・本多 義昭
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● 次号予告・編集後記・・・足立秀樹理事長
約40年前に医師になり、大病院との繋がりを暫く断っていた私にとって、今回の特集は悪性腫瘍診療のイメージを変えるものでした。この間の医学の進歩には驚かされます。今の時代に生きている中高年は、かなり幸運なのではないかとも思えてきました。悪性腫瘍の早期発見テクノロジーの発達、鏡視下手術の発展もあります。ピロリ菌・C型肝炎ウイルスなど腫瘍進展因子の排除も可能になりました。生物学的製剤の出現もありました。今後は、倫理と技術と経済の「せめぎあい」も激しくなるのでしょうが、漢方は、この「せめぎあい」を和らげることができるのではないかと、いま思っています。
年度会費8,640円(4月より翌年3月まで)一部2,160円
編集委員(アイウエオ順)
足立秀樹(編集長)
新井信(副編集長)/伊藤美千穂/上田ゆき子/門倉久実子/塩原仁子/盛岡頼子/森満/矢久保修嗣(副編集長)
編集顧問:丸山征郎